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2007年 10月 04日
Xin Chao 道路を隔てた家が一軒取り壊されて消えた。 作業が始まったのは三日前。 この家を買った夫妻は、急に海外転勤が決まったが、家を取り壊すのでと 挨拶にきた。 この家屋の最初の住人は信州出身で建設業で成功したという老人夫婦であった。 隣家の弁護士夫人と怒鳴りあいの喧嘩をして嫌気がさしたとか、以前に住んで いた都内の下町に引っ越して行った。 わが神さんはオムザと違いマルチ~全方向外交家である。町内会の役員を していたためか、その老夫婦にお茶に招かれた。 近所付き合いは全くないオムザもその時何故か一緒について行った。 そうだ。地域の住宅協定の役員を引き受けて欲しい、という依頼であった。 「そう云う難しい役目は短気で面倒くさがりなので、とても務まらない」と 断ったのを思い出した。 ところで、オムザの疎開先も神さんの出身地も信州であったためであろう。 ご主人は「もう少し早く知り合っていたら、引っ越さなかったのに・・・」などと いろいろな苦労話や町内の人たちの噂話をしてくれた。 そして「庭には金をかけたんだ」と狭い庭につくった枯山水や石灯籠、高価な 植木の説明までしてくれた。 彼らが引っ越した後の家には、親に購入してもらった若夫婦が入居し、間もなく 出て行った。 その後は借家になって若い一家が入居した。 今度で4度目の入居者である。 二日目。まだ壁と柱の一部は残っていた。 取り壊し作業で気づいたことがある。 作業員は朝8時には作業を開始する。騒音で二階の寝室では寝ていられない。 10時には「お茶」 正午には「昼食」4時過ぎには終了・・・とタイムスケジュール が実にキチンとしている。昔の職人気質とは違うものを感じる。 三日目の昨日は車庫の屋根を残しすのみとなり、今日の夕方には門と松を 残して作業を終えた。 一軒の家が建売住宅らしく、短い歴史を閉じた。 備忘録 5時過ぎ、久しぶりに神さんと散歩に出た。 「夕焼け」にはならなかったが、西の空に「茜雲」が美しく流れていた。 夕食は神さんの好物「栗ごはん」にオムザがネットで取り寄せた「西京漬けのさわら」 薄味の冬瓜の煮つけなどであった。 久しぶりに高校時代やハノイ時代の友人からメールを受信。 「出せば来る」のである。
by onggia
| 2007-10-04 23:20
| 日記
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